白山市の白山手取川ジオパーク推進協議会は31日までに、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、イメージキャラクター「ゆきママとしずくちゃん」のスタンプの配信を始めた。アプリを利活用する若者らにジオパークに関心を持ってもらう狙いで、表情豊かな40種類を用意し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界認定に必要な国内推薦の取得へ機運を盛り上げる。
キャラクターは白山の雪でできた「ゆきママ」と、リュックサックに背負われた雪解け水の「しずくちゃん」の親子となる。白山手取川ジオパークが日本ジオパーク委員会が定める国内版に認定された翌年の2012年に作られ、イベントに登場するなどしてジオの魅力周知に努めている。
スタンプは愛らしい姿とともに「がんばれ~」「お疲れさま」などの文言を添えた。ジオパークにちなみ、恐竜や化石発掘、白山菊酒を描いたイラストも制作し、20日に販売を開始した。120円(税込み)で40種類すべてが入手でき、協議会によると、20~30日に約50回ダウンロードされたという。
白山手取川ジオパークでは27~29日、日本ジオパーク委員会が世界認定の国内候補地としてユネスコへ推薦するかどうかを判断するための現地調査が行われ、調査員が日本の地質学発祥の地と呼ばれる桑島化石壁や手取峡谷などを巡った。
日本委員会の推薦の可否は10月下旬にも決定する見通しとなっている。協議会の担当者は「スタンプを気軽に使ってもらうことで多くの人に白山や手取川の魅力を伝えたい」と話した。