ベラルーシの国鳥のコウノトリを描いた着物を制作した女性=京都市勧業館みやこめっせ(女性提供)

ベラルーシの国鳥のコウノトリを描いた着物を制作した女性=京都市勧業館みやこめっせ(女性提供)

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コウノトリの着物優美 越前市出身女性、東京五輪パラ向け

福井新聞(2020年9月1日)

 東京五輪・パラリンピックに向けて世界の国々を着物で表現する「KIMONOプロジェクト」で、福井県越前市出身の京友禅の着物染色作家の女性が、国鳥を描いた2カ国の着物を完成させた。これらを含め、全国各地の作家が手掛けた213着がこのほど公開された。

 プロジェクトは、一般社団法人「イマジンワンワールド」(東京)が企画。世界213の国・地域の歴史や文化、景色などの特徴を盛り込んだ着物が仕上がった。五輪開会式が予定されていた7月24日、同法人のウェブサイトで一堂に紹介された。10月に京都市で展覧会が予定されている。

 女性が担当したベラルーシの着物は、同国の国鳥であり、古里の白山地区にもゆかりのあるコウノトリをデザイン。また、カリブ海の島国セントビンセント・グレナディーンの着物も、国鳥のオウボウシインコなどをモチーフに制作した。国の特徴を細かく調べた作品に「新しい表現に挑戦できた。職人として成長できる機会になった」と充実感に浸る。

 五輪に合わせての披露は来年に持ち越されたが、「日本中の職人の技術が詰まった世界に誇れる着物を、いろんな人に見てもらいたい」と女性。地元の人たちにも見てもらおうと、来年5月に越前市ふるさとギャラリー叔羅(しくら)で自身の2枚を展示することにしている。

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