「いちじくピューレ」の仕上がりを確認する職員=能美市のJA能美

「いちじくピューレ」の仕上がりを確認する職員=能美市のJA能美

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イチジクをピューレに JA能美、川北の規格外活用

北國新聞(2020年9月2日)

 JA能美は1日までに、川北町特産のイチジクの果肉を真空パックに詰め、加熱処理した「いちじくピューレ」を考案した。未開封であれば常温で約1年間保存できるため、旬の夏と秋以外でも手軽に甘酸っぱい味を楽しめる。砂糖や水は使っておらず、料理や菓子作りに活用してもらい、川北の魅力を感じてもらう。
 川北産のイチジクは高い糖度が特徴で、9軒が約1ヘクタールで栽培している。今年は10月末までに4・5トンの出荷を見込んでいる。
 ピューレには大きさや表面に傷が付くなどして出荷基準を満たさない規格外の果実を用いた。皮をむいて真空パックに入れた後、6~8分間、120度で加熱殺菌した。製造は白山市の障害福祉サービス事業所「生きがいワークス白山」に委託した。
 大きさは200グラムと500グラムの2種類で、今月中旬以降にJA能美の直売所「JAグリーン能美」(能美市粟生町)で販売する。価格は200グラムは500円、500グラムは1200円を予定している。
 同JAでは規格外のイチジクを加工品として活用しており、2013年にはJA根上と共同で「いちじくソース」を商品化し、今年5月にはレトルト食品のカレールー「いちじくカレー」を発売している。
 JA能美の担当者は「さまざまな料理に使ってもらい、手軽にイチジクのおいしさを満喫してほしい」と話した。

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