高岡市万葉歴史館の秋の特別企画展が2日、同市伏木一宮の同館で始まり、古代衣装研究家の山口千代子さん(奈良)が再現した華やかな万葉衣装が来館者を楽しませている。11月30日まで。
開館30周年を記念して企画。万葉歌人で越中国守だった大伴家持が儀式の際に着ていたと考えられる朝服のほか、妻の坂上大嬢(さかのうえのおおいらつめ)、父の大伴旅人らが着ていたとされる計20着を歌と共に紹介している。山口さんが文献などに基づき、着物や帯などをリサイクルして制作した。
同館主査研究員の田中夏陽子さんは「衣装と歌から万葉の世界を想像してみてほしい」と話した。
今月5日に同館で予定されていた「2020高岡万葉セミナー万葉の受容」は、新型コロナの影響で中止になった。