武隈さんが5月15日に黒部市生地から撮影した蜃気楼。右側にありそドームが見える

武隈さんが5月15日に黒部市生地から撮影した蜃気楼。右側にありそドームが見える

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蜃気楼で魚津どう見える? 「魚津から見る」と違う写真

北日本新聞(2020年9月4日)

 蜃気楼(しんきろう)の新たな魅力を写真と資料で伝える企画展が、魚津市釈迦堂の魚津埋没林博物館で開かれている。長年、蜃気楼を追い続けてきた地元カメラマン2人が黒部市や滑川市に足を延ばして"蜃気楼化"した魚津のまちを撮影。「ありそドームが竜宮城のカメのように見える」「魚津には特徴のある建物が多く面白い」と魅力を語る。

 撮影したのは、武隈和男さん(魚津市)と角(かど)俊彦さん(黒部市)。長年、観測スポット「海の駅蜃気楼」(魚津市村木定坊割)を拠点にしてきたが、昨年以降、黒部市生地や石田、滑川市の早月川河口でも蜃気楼を撮影するようになった。

 「こんなところからも蜃気楼!?」と題した企画展では、写真と資料計26点を展示。高さ46メートルの展望塔があるありそドームが蜃気楼の上を泳ぐカメのように見える写真や、海や護岸がミラージュランドの観覧車を飲み込むように高く伸びた写真が並ぶ。

 他にも、青緑色が鮮やかな「おさかなランド」、三角形が特徴的な魚津埋没林博物館、ミラージュプールのスライダーが変化する様子を捉えた。角さんは「魚津は被写体として面白い。蜃気楼が発生するとすごく変化する」と話す。一方、武隈さんは新型コロナウイルス対策で「密」を避けようと撮影地を変え、「1~2キロ離れただけで見え方が大きく変わった」と驚く。2人が連携し、発生中の蜃気楼を同日同時刻に魚津と黒部から撮影した写真もある。

 ただ、2人は「やっぱり魚津が蜃気楼観測の聖地」と言い切る。沿岸が満遍なく見渡せるという点で海の駅に勝る撮影地はなかったためだ。会場には海の駅や魚津市の経田地区、富山市の白岩川河口で撮影した蜃気楼の写真も並べた。展示は10月31日まで。

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