雨田さんの絵画といもじ焼を見ることができるギャラリー喜多村のオーナー喜多村さん=9月3日、福井県敦賀市鋳物師町

雨田さんの絵画といもじ焼を見ることができるギャラリー喜多村のオーナー喜多村さん=9月3日、福井県敦賀市鋳物師町

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絵と焼き物、芸術身近に 敦賀のギャラリー再オープン

福井新聞(2020年9月5日)

 ネコをモチーフにした絵画で知られる画家雨田光弘さん=東京都在住=の作品と、敦賀で生まれた焼き物「いもじ焼」の展示施設として、福井県敦賀市鋳物師町のギャラリー喜多村が9月5日、再オープンする。楽器を奏でるネコの絵や味のある焼き物が並び、気軽に芸術に触れられる場に生まれ変わる。

 同ギャラリーは約30年前にオープンし県内外の作家作品の展示販売を行ってきたが、3年前に閉店。今回、いもじ焼創始者の長男の妻で、ギャラリーのオーナー喜多村慧子さん(89)が所有する雨田さん作品を多くの人に見てもらおうと、展示施設として再スタートすることになった。

 チェリストでもある雨田さんは楽器を演奏するネコを多く描き、全国にファンを抱える。父は福井市出身の彫刻家でハープ奏者の雨田光平氏(1893~1985年)。展示するのは大小約40点で、バイオリンやピアノなど楽器を奏でるネコの絵が多い。ネコ以外にも、ツルが飛び立つ様子を眺める人々の姿を生き生きと表現している4枚組の屏風(びょうぶ)絵「夕鶴」(1989年)なども展示する。

 一方のいもじ焼は、貝殻を使ったうわぐすりによる光沢や蹴ろくろで成型した味のある質感が特徴。喜多村作太郎氏(1894~1971年)以来、3代にわたり創作を続けている。つぼや茶わんなど約40点を展示する。

 光平氏と作太郎氏は親交があり、両家は家族ぐるみで交流を重ねてきたという。喜多村さんは「雨田さんの作品は楽しい絵が多く、見ると明るい気持ちになる。あまり知られていないいもじ焼も見ていただき、工芸と絵画の両方の魅力を知ってほしい」と話している。

 入場無料。開館は土日祝の午前10時から午後5時まで。平日は要予約。問い合わせは同ギャラリー=電話0770(22)4864。

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