上田市は6日、インターネットのビデオ会議アプリを活用した「オンライン空き家見学会」を初めて開いた。明治、大正、昭和期に建築された市内の販売向け住宅物件を時間を区切って1軒ずつ紹介。首都圏を中心にそれぞれ25組ほどが参加した。
新型コロナウイルスの影響で、移住希望者が現地を訪れて見学するのが難しくなっていることに対応。市職員が各物件をビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で生配信し、市内の建築家坂本晃一さんが助言する形で実施した。
築100年以上という同市岡の住宅では、田畑に囲まれた環境や屋内の様子を動画で紹介。坂本さんは「改修済みの水回りはこのまま使えそう。ただ、耐震補強はした方がいい」とアドバイスした。
チャット機能を使い、参加者からの質問を短文で受け付けた。「改修費はどれくらい?」との質問に、坂本さんは「耐震化を含めた改修費は数百万円」などと答えていた。