日本遺産に認定された文化財の一つ、生島足島神社

日本遺産に認定された文化財の一つ、生島足島神社

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上田一帯の日本遺産、発信 「推進協議会」10日設立

信濃毎日新聞(2020年9月9日)

 上田市は10日、同市塩田平を中心とした一帯が日本遺産「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』〜龍と生きるまち信州上田・塩田平」になったのを受け、「日本遺産推進協議会」を設立する。市関係部局の他、県や市自治会連合会、市文化財保護審議会などで構成する。認定された日本遺産を国内外に発信するため、観光ガイドの育成や周遊ルートの企画、PR活動を進める。

 文化庁は6月、夏至の日の出に向かって直線状に並ぶ、信濃国分寺や生島足島神社の他、周辺の文化財群と塩田平に伝わる農業信仰や風習をまとめて日本遺産に認定した。

 市は、推進協の実動部隊として三つの専門部会を発足させる。「文化財活用部会」はボランティアガイドを公募し、外国語でも案内できる人材を育てる。「観光振興部会」は市内だけでなく、同じく6月に認定された千曲市の日本遺産「月の都 千曲―姨捨の棚田がつくる摩訶(まか)不思議な月景色『田毎(たごと)の月』」など周辺観光地を結ぶルートを企画する。地元のマツタケや青果を生かした特産物の開発も手掛ける。「情報発信部会」はPR活動を担う。

 推進協の本年度予算は3700万円で、うち2550万円が国の補助金。新型コロナウイルスの状況を見つつ、本年度中に「レイライン―」について理解を深める市民向けのシンポジウムを開く予定だ。2021、22年度も国の補助金を活用し、新たな観光案内所の開設などを進める。

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