冠水被害を乗り越えた栗畑。いがの中から艶のある栗が顔をのぞかせる=9日午前9時57分、小布施町山王島

冠水被害を乗り越えた栗畑。いがの中から艶のある栗が顔をのぞかせる=9日午前9時57分、小布施町山王島

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実りの秋、見いつけた 小布施で栗の収穫期

信濃毎日新聞(2020年9月10日)

 栗の産地として知られる上高井郡小布施町で、特産の栗が収穫期を迎えている。割れたいがから、艶があり丸々とした実が顔をのぞかせ、初秋の雰囲気を漂わせている。

 兼業で栗を生産する自営業藤沢洋平さん(44)=同町飯田=の畑では、わせ種「丹沢」の収穫が今月初めから始まり、9日も朝から家族で作業をした。畑は昨年10月、台風19号の影響で冠水し、収穫した実が流されたり、農機具が水没したりするなどの被害を受けた。床上1・2メートルまで浸水した自宅を含め、復旧には多くの友人やボランティアの助けを借りたという。

 藤沢さんは「今年もちゃんと栗が実ってうれしい。例年以上においしい栗を提供できるよう、感謝の気持ちも込めて手入れをしてきた」と話す。

 収穫した栗は農協や町内の栗菓子製造会社などに出荷する。来月にかけて「紫峰(しほう)」や「銀寄(ぎんよせ)」などの品種が収穫期を迎え、秋の深まりとともに忙しい日々が続く。

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