利長がしたためた書状に見入る来館者=加賀本多博物館

利長がしたためた書状に見入る来館者=加賀本多博物館

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加賀本多博物館 前田利長の書状初公開

北國新聞(2020年9月11日)

 加賀本多博物館の秋季特別展「加賀本多家のはじまり―前田利長と本多政重―」(本社、北陸放送、テレビ金沢後援)は10日、同博物館で始まった。加賀藩2代藩主前田利長が藩の筆頭家老を務めた加賀本多家の初代当主・本多政重に宛て、政重の実家とも親交を深めていたことを示す書状4通が初公開された。
 4通の書状からは、政重を引き受けて登用した利長に対し、父で徳川家重臣の本多正信ら両親や兄の感謝の念や、前田家への気遣いがうかがえる。利長も政重や両親を気遣っており、「家族ぐるみ」の親交だったことが読み取れる。
 会場では、政重登用の経緯を示す書状の写しも公開されたほか、政重が関ケ原の戦いで使ったとされる甲(かっ)冑(ちゅう)や槍(やり)、刀など計約60点が並んだ。12月2日まで。
 27日と11月8日に本多政光館長のギャラリートークが行われる。10月10日に本多俊彦金沢学院大准教授の講演会が県立歴史博物館で開かれる。

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