乗客数が増えつつある関電トンネルの電気バス

乗客数が増えつつある関電トンネルの電気バス

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アルペンルート観光、少しずつ増加 大町の電気バス

信濃毎日新聞(2020年9月11日)

 新型コロナウイルスの影響で4〜6月の営業を休止した立山黒部アルペンルートを訪れる人が少しずつ増えている。大町市の関電トンネル電気バスの乗客は7月の2万4431人から8月は6万7703人に。ただ、昨年に比べればそれぞれ25%、35%の低水準で、感染対策のため「積極的に誘客できない」(関西電力黒四管理事務所)苦しい状況が続いている。

 8月は「山の日」を含む3連休とお盆で一日当たりの乗客が3千〜4千人規模になった。ただ、密集を避けるため1台の定員80人を大幅に減らして運行しており、早々に乗車券販売を中止するなどした日が5日間あった。同事務所の阿部宏之庶務課長は「黒部ダムに滞在中の客数も考慮し、帰りの便が密にならないよう調整せざるを得ない」と説明する。

 利用者は東京など関東圏の個人客がほとんど。団体客は1300人余にとどまり、海外からはゼロ。一方、修学旅行の行き先変更などで学生団体が昨年同期より増えて847人だった。

 アルペンルートを訪れる観光客の宿泊拠点となる大町温泉郷も客足の回復が鈍い。休業していた施設も7月下旬には再開し、10施設が営業するが、8月の宿泊者数は約1万1200人で前年同月比34%。7月の同31%からそれほど伸びなかった。立山プリンスホテルの遠藤美湖(よしこ)取締役は「団体客対応の大型施設はツアーや社員旅行などが回復しないと厳しい」と指摘。秋に向け、「個人客向けに国のGoToトラベルや大町市独自の宿泊キャンペーンを使って訪れてもらうよう呼び掛けている」と話している。

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