富山県氷見市の冬のブリシーズンを盛り上げる「ひみ寒ブリ音頭」が完成した。市観光協会の松原勝久会長(60)が作詞、澤武功三朗専務理事(59)が作曲した。新型コロナウイルスを吹き飛ばすべく、12月から始まるひみぶりフェアなどで流す。関係者が17日、市役所で発表した。
澤武専務理事がPRのため「ブリにちなんだ歌が欲しい」と発案。松原会長に作詞を呼び掛け、曲になった。歌詞は「天下一のひみ寒ブリ」「ひみで食べれば美味(おい)しさ3倍」などブリの魅力を凝縮。音頭のリズムで一緒に手拍子を打って歌える明るい曲になった。
澤武専務理事が仲間の砂山弘之さん(61)=同市北大町=とつくるフォークデュオ「アコースティックボーイズ」がCDに吹き込んだ。今後、商店街や保育園にCDを配り、会員制交流サイト(SNS)でも発信する。
市内の民宿などは新型コロナの影響で春先の売り上げが激減。その後、県の宿泊応援キャンペーンや国の「Go To トラベル」キャンペーンもあって客足が戻りつつあるという。
松原会長は「曲を聴き、氷見に来てブリを食べたいと思ってもらえればありがたい」と期待。澤武専務理事は「ソーシャルディスタンスを確保できればライブでも歌いたい」と話した。