松本市などで毎年5月に工芸品を展示販売する「工芸の五月」実行委員会は、新型コロナウイルスの影響で中止した今年の催しを、規模を縮小して10月17日から開くと明らかにした。インターネットを活用したトークイベントや動画の配信の他、制作体験のワークショップ(参加型講習会)などを企画。できる範囲で「工芸のまち・松本」の魅力を高め、発信する。
催しは「工芸の五月inautumn(オータム)」と銘打ち、新たにウェブサイト「craftsdays(クラフトデイズ)」や動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネルを開設。工芸作品の販売に加え、オンライン会議システムで作家と使い手が交流する企画を検討している。地域で活躍する作家を招き、ほうきやくしなどを作る講習会を開く。
期間は11月15日までの30日間。実行委の北原沙知子さん(37)=塩尻市=は「近くの人も遠くの人もそれぞれの形で楽しんでほしい」と話している。