1年生が考えたツアーの企画書に見入る生徒=鹿西高

1年生が考えたツアーの企画書に見入る生徒=鹿西高

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中能登・鹿西高 生徒目線で観光プラン考案

北國新聞(2020年9月22日)

 鹿西高の1年生約120人が、中能登町を巡る観光プランの開発に乗りだした。これまで地元の名所や食、伝統文化を体感できる30コースを考案し、どぶろく造りを目玉としたツアーは商品化が決定した。若者目線で郷土の魅力を掘り起こし、新型コロナウイルス収束後を見据えた誘客につなげたい考えだ。
 生徒は6月からツアーの企画を始めた。伝統の織物「能登上布」の機織り体験やカラー野菜の収穫、古民家での宿泊などを盛り込み、各班ごとに企画書を作った。
 企画には、町内で長期滞在型観光の推進を目指す「中能登スローツーリズム協議会」が協力している。どぶろく造り体験コースについては、会長を務める天日陰(あめひかげ)比咩(ひめ)神社の船木清崇禰宜が、同神社でモニターツアーを計画している。
 生徒は「隠れカフェツアー」「パワースポット巡り」「恋愛成就の旅」などの若者向けを提案しているほか、能登部神社で毎年11月に開催する奇祭「ばっこ祭り」など地域の伝統行事に光を当てたプランも考えた。
 企画書は鹿西高の廊下に掲示されており、現在はメッセージ箱を設けて、生徒や来校者が自由に助言できるようになっている。今後は集まった助言を参考にして、さらにプランを磨き上げ、来年1月に最終報告する予定となっている。
 厄除けや無病息災を願う「おけら餅神事」を取り上げた硲翔大さん(16)は「今まで知らなかった祭りも、今回の企画を通じて知ることができた。ツアーが実現して多くの人に知ってもらいたい」と話した。

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