福井県永平寺町栃原で、今年の干支の「子」にちなんだ田んぼアートが見頃を迎えている。古代米の黒い稲穂などで形作った、会員制交流サイト(SNS)で用いる「いいね」をもじった「いい子」の文字がくっきり。手掛けた男性は「コロナ禍もあったので、今年は特に明るい話題を提供したいとの思いを込めた」と話す。
この田んぼアートを作ったのは、近くの会社員男性(55)。九頭竜川に架かる橋の北詰にある4アールの水田を利用し、17年前から干支や芸能人の名前、企業のロゴマークなど、さまざまなモチーフで挑戦している。
今年は、もみが黒い「アクネモチ」など3種類の古代米を組み合わせ文字などを形作った。上段に白抜き文字による「いい」、その下には楕円形の中に「子」を浮かび上がらせた。
「80点の出来栄え」と男性。「コロナ禍でいろんなイベントや祭りが中止、縮小されている中、見た人に少しでも楽しんでもらえたら」と笑顔を見せた。10月中旬の刈り入れまで楽しむことができるという。