JR東海は23日、7月の大雨による土砂崩落で不通となった飯田線の平岡(下伊那郡天龍村)―水窪(みさくぼ)(浜松市)間が復旧し、28日の始発から通常ダイヤで全線再開すると発表した。
飯田線は7月8日に中井侍(なかいさむらい)(天龍村)―小和田(こわだ)(浜松市)間で土砂崩落が発生。線路上に約850立方メートルの土砂が流入し、復旧を進めてきた。
観光や通勤などで影響を受けていた沿線住民にとって約3カ月ぶりの全線再開。水窪―平岡間を通勤で利用していた天龍村社会就労センター職員の南屋佳子さん(33)=浜松市=は、車で約1時間かけ長野・静岡県境の峠道を通る通勤を余儀なくされていたため「電車なら約30分で到着する上、安心して通える」と喜んだ。