辻屋さん(右)が開業準備を進める農家民宿=中能登町高畠

辻屋さん(右)が開業準備を進める農家民宿=中能登町高畠

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中能登の魅力、農家民宿で発信 福島から移住2年、辻屋さん

北國新聞(2020年9月25日)

 中能登町地域おこし協力隊員の辻屋舞子さん(34)が10月2日、同町高畠に農業体験や郷土料理を楽しめる農家民宿「喜屋(よろこびや)」を開業する。2年前に福島県から移住、藩政期に宿場町として栄えた高畠の歴史や風土を体感し、魅力を広く伝えようと一念発起した。2児の母でもある辻屋さんは地域住民の励ましに感謝し「名前の通り、お客さんの喜ぶ顔が見たい」と意気込んでいる。
 埼玉県出身の辻屋さんは2018年6月、当時5歳の長男と3歳の次男とともに夫の出身地である中能登町に移住。協力隊員として育児ママの視点からイベントを企画し、子育て環境の向上や観光PRに努めてきた。
 町内で旅館「おり姫の宿くつろぎ」を営む島喜久子さんの手伝いをしたことを機に、多くの人と交流が持てる民宿経営に憧れを抱いた。約1年前から農家民宿の開業に向けて準備を進めてきた。
 民宿は、辻屋さんが暮らす古民家の1階部分で営む。1日1組限定で、平日は大人4500円、子ども2千円、土日祝日・休日前日は大人6千円、子ども3千円(いずれも税別)となる。食事や農作業体験は別途料金が必要となる。
 隣接する畑でダイコンやカブなどを収穫できる。料理は宿泊客が辻屋さんと一緒に作り、「かぶらずし」などの郷土料理がメニューに入る。旅先で休暇を兼ねて働く「ワーケーション」にも対応し、町が進めるモニターツアーとの連携も計画している。
 高畠は藩政期、加賀と能登、越中をつなぐ旧街道が通り、休憩地として発展した。江戸時代、全国を測量調査で巡り、日本地図を作った伊能忠敬も立ち寄ったとされる。ただ、人口減少などに伴い町内には現在、民宿は3軒しかない。
 辻屋さんは「高畠で開業できたのも何かの縁。多くの人に支えてもらい、ここまで来られた」と話した。27、28日は地域住民向けの内見会が開かれる。

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