新型コロナウイルス禍で中止となった福井フェニックスまつりに代わり9月27日に福井県福井市のハピテラスで開かれる「フェニックスフェス」の内容が決まった。「進もう前へ」をコンセプトに、まつり三大行事の花火、ヨサコイ、マーチングの関連企画をはじめ県民約450人が出演。「オンラインチャレンジ」として、すべての企画を生配信する。実行委員会は「まつりの力で福井のまちを元気にしたい」と意気込んでいる。
コロナ禍からの復興に向け、一般社団法人「福井県まちづくりセンター」を核に実行委をつくり、高井不動産(本社福井市)をはじめ9社の協賛で開く。
午前10時にバトントワリング3団体のステージで幕開け。YOSAKOIイッチョライの9団体も演舞を披露する。
午後はチアダンスや殺陣など県民11組が出演する「THE ショータイム」を2部にわたって展開する。県内外のペイントアーティスト4人がそれぞれのアトリエで繰り広げるパフォーマンスを生配信する「ライブアート」を行う。ご当地アイドル「アミーガス」のミニライブや、全国規模の小中学生ストリートダンス大会で昨年の年間優勝者に輝いたHiwaこと野口陽羽さんのステージもある。
会場には鯖江の漆器や眼鏡、地酒のブースを並べる。世界各地のビールを販売し、県産酒米さかほまれで作った新酒の試飲もある。俳優の津田寛治さん、タレントの北出大治郎さんのメッセージ動画を配信する。フィナーレは午後6時45分ごろから、福井フェニックス花火の歴史をたどる約5分間の動画を流す。
18日に関連事業者を集めた最終打ち合わせがあり、実行委代表の竹本祐司さんは「フェニックスまつりは戦災、震災からの復興をテーマに生まれたまつり。新型コロナの影響で経済に元気がない今こそイベントのパワー、演者のエネルギーでまちを元気にしたい」と話した。
オンラインでの視聴は福井県まちづくりセンターのホームページから。