「中居八景」の情景を思い描きながら、地区を巡る参加者=穴水町中居

「中居八景」の情景を思い描きながら、地区を巡る参加者=穴水町中居

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中居八景思い描き巡る 穴水の「新八景」創造会議

北國新聞(2020年9月26日)

 穴水町の新中居八景創造会議の「中居八景・景勝地探訪」は25日、同町中居地区で行われ、会員ら30人が藩政期につくられた二つの中居八景に詠まれた舞台や情景を思い描きながら、かつて鋳物で栄えた地区を巡った。
 小雨が降る中、参加者は地区の歴史文化に詳しい小泉正敏さん(76)の案内で住吉公民館から寺社が連なる「さとりの道」を歩いた。真言宗地福院では、樹齢約800年の羅漢樹(町指定天然記念物)がある境内から、ボラ待ち櫓を望む中居湾の絶景に見入った。加賀藩御用釜師の初代宮﨑寒雉の墓がある「一ツ墓」が作句の舞台となった可能性があるとの説明も受けた。
 参加した畠中与四平さん(70)=同町波志借=は「歴史の重みを改めて感じた。新八景の企画にも応募したい」と話した。
 創造会議は3年掛けて現代版の中居八景を選定する予定で、住民らから俳句や短歌、絵画など7部門で候補を募っている。来月には東四柳史明金沢学院大名誉教授らが講演会を開く。

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