VR専用ゴーグルを装着して振動するいすに座る田中係長(右)。高遠城での戦の様子が見られる

VR専用ゴーグルを装着して振動するいすに座る田中係長(右)。高遠城での戦の様子が見られる

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高遠城の歴史、VRで体験を 伊那の歴史博物館に常設へ

信濃毎日新聞(2020年9月26日)

 伊那市は10月1日から、VR(仮想現実)技術を使って高遠城の歴史を学べる映像を見るための専用ゴーグルや映像に合わせて振動するいすを市高遠町歴史博物館に常設する。歴史を地域資源と捉え、市の魅力を発信する。

 高遠城を守ろうとした武田信玄の五男、仁科五郎盛信が織田軍を迎え撃つ1582(天正10)年3月の戦を映像にした。文献「高遠記集成」を基に、市教育委員会と同博物館の学芸員が監修。盛信や武士が登場し、矢が飛び交ったり、どよめきが聞こえたりする。約4分半で、現在の高遠城址(じょうし)公園で満開の桜を空撮した映像も盛り込んだ。

 市地域創造課によると、専用ゴーグルやいすなど3セットを常設する予定。視聴は1回300円。

 9月25日、専用ゴーグルとヘッドホンで映像を視聴した白鳥孝市長は「臨場感がある。映像を見れば桜の見え方も変わるのでは」と期待。田中久係長は「小中学校や市が開く催しの会場にも持っていきたい」とした。

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