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敦賀まつり山車40年ぶり解体 市指定文化財、構造調査

福井新聞(2020年9月27日)

 江戸時代から引き継がれてきた福井県敦賀市指定文化財の山車(やま)3基のうち、「唐仁橋(とうじんばし)山車」の解体作業が9月26日、市みなとつるが山車会館であった。約40年ぶりの解体で詳しい構造や解体技術、損傷部材を確認。今後の保存や山車巡行の市無形民俗文化財指定に向け役立てる。

 山車は毎年9月の敦賀まつりで市街地を巡行する。等身大の武者人形に実物の甲冑を着けるほか、計6輪の車輪があるのが特徴。江戸時代には約50基が引き出されたとされるが、1945年の敦賀空襲で多くが焼失。唐仁橋など焼け残った3基が市有形文化財に指定された。

 同館によると、元々山車は祭りが終わると解体し保管。81年に格納庫ができてからは解体しなくなり、手順を知る人も減ったという。3基の中でも唐仁橋は、比較的古い部材が多く従来の姿をよく残している。小浜市の「放生祭」の山車の修復経験がある大工らが作業にあたり、元の位置が分かるよう番付した後、舞台座を支える胴枠や台輪、車輪など、約100点のパーツを取り外した。

 舞台座の床板など取り替え必要な部材を確認。江戸時代のものと思われる部材や、明治時代以降の組み立て技術が加わっていることを改めて確かめた。つるがの山車保存会会長(76)は「できるだけ長く山車の文化が継承できるよう努めたい」と話していた。

 解体は、山車巡行の市無形民俗文化財指定を目指し、敦賀市立博物館や保存会などが2018年から始めた総合調査の一環。寸法や部材を調べ詳細な図面を作成するほか、明治時代や戦前、戦後の記録と写真を集め、21年度中に報告書にまとめる。

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