床を漆で塗装する伝統工芸士=9月23日、福井県鯖江市うるしの里会館の職人工房

床を漆で塗装する伝統工芸士=9月23日、福井県鯖江市うるしの里会館の職人工房

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職人工房に漆の光沢 伝統工芸士が塗装 鯖江・漆器協組

福井新聞(2020年9月30日)

 越前漆器協同組合は9月23日、福井県鯖江市うるしの里会館別棟1階の職人工房で、老朽化した床や柱に漆塗りを施した。伝統工芸士が8畳間2部屋を塗り上げ、黒光りする美しい空間に生まれ変わった。

 職人工房は2005年に古民家を移築する形でオープン。越前漆器の伝統工芸士が日替わりで木地制作、漆塗り、蒔絵(まきえ)、沈金の実演を行っている。オープン以来一度も塗装はしていなかったが、老朽化が進んできたことから、初めて漆で塗装を行った。
 
まず18日に漆を塗って乾かし、この日は越前漆器伝統工芸士会の5人が床や柱を研磨した後、再び漆を塗っていった。

 漆は抗菌作用があるほか、通常の塗料に比べて劣化しにくく、年数を経ると黒からだんだん明るい色に変わっていくのが特徴。協同組合の理事長は「来館者に漆の光沢をぜひ見てほしい」と話していた。

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