3日に移転オープンする高岡地域地場産業センターの展示・販売スペース

3日に移転オープンする高岡地域地場産業センターの展示・販売スペース

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伝統工芸まちなかで発信 高岡地場産センター

北日本新聞(2020年10月1日)

 10月3日に高岡市中心部の御旅屋セリオに移転オープンする高岡地域地場産業センター(愛称・ZIBA)の内覧会が30日、現地で開かれた。高岡銅器や高岡漆器など国の伝統的工芸品に指定されている県内6産地の展示・販売スペースを中心に、鋳物と漆器の製作体験工房、商品の写真や動画を撮影できるスタジオを完備。伝統産業の魅力をまちなかから発信する。

 セリオ2階の約1400平方メートル。展示・販売スペースは高岡銅器、高岡漆器、井波彫刻、庄川挽物(ひきもの)木地、越中和紙、越中福岡の菅笠の産地別に分かれ、それぞれの技法で作られた看板が目を引く。砂の鋳型を使った鋳造や螺鈿(らでん)、蒔絵(まきえ)の体験ができる「ものづくり工房」が2室あり、それぞれ最大40人が利用できる。

 開発本町にあった旧センターにはない新たな機能として「スタジーバ」と名付けたスタジオを構えた。商品の写真や動画の撮影をサポートし、インターネットでの情報発信や販路開拓を後押しする。製作を体験した観光客が手作りの品をSNSにアップするための撮影もできる。

 6産地の歴史や伝統的な技法を紹介するコーナーもある。センターの青島恒巳専務理事は「まちなかに移ったことで消費者との距離が近くなる。ニーズをくみ取りながら時代に合った伝統工芸品を提案していきたい」と話す。

 3日は午前10時にオープンする。スズ製の鋳物、木皿の絵付け、菅笠づくりなどの体験会や6産地の代表者によるパネルディスカッションを予定している。

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