石川・金沢の伝統文化・芸能を１時間のダイジェストで届ける石川県や金沢市、県観光連盟の「芸術文化ナイトシアター」（本社特別協力、一般財団法人県芸術文化協会協力）は２日、金沢市南町の金沢中央観光案内所で始まった。来場者が華道と箏（こと）、邦楽、民謡、太棹（ふとざお）三味線、太鼓の磨き上げた伝統の技を堪能した。
　古流華之枝（はなのえ）会の赤池理晃（りこう）さんが華道パフォーマンス、山田流爽颯（そうふう）会の横地美紅さんが箏の演奏、杵望会（きほうかい）の杵屋喜三（きねやきさ）以（い）満（ま）さん、望月太満衛（たまえ）さんが「島の千歳（せんざい）」の一部を披露。兼六民謡会の吉田晴菜さんら３人が北陸の民謡、津軽三味線明宏会の一川明宏さんら３人が太棹三味線で魅了した。輪島高洲（こうしゅう）太鼓の中橋杏（あ）純（ずみ）さんら女性３人も華麗なばちさばきを見せた。
　観光支援事業「Ｇｏ　Ｔｏ　トラベル」の東京発着旅行の追加を受け、芸能実演と工芸体験を企画した。ナイトシアターは１２月まで金土曜を中心に午後６時半から、料金１千円の予約制。工芸体験は３日から１２月まで土日曜を中心に午前、午後の３回、加賀毛針や山中漆器など伝統工芸の制作体験を有料の予約制で行う。