福井県大野市矢の「矢ばなの里」で薄紅色のソバの花が咲き誇り、秋風にかれんな姿を揺らしている。真っ赤なヒガンバナも見ごろを迎え、ソバとの濃淡を演出している。山里を彩る赤色は、ともに10月中旬ごろまで楽しめそう。
住民らでつくる矢環境緑化実行委員会が約10年前、薄紅色の花をつける「高嶺ルビー」という品種を植えた。高さ60センチほどの細い茎に小さな花をつけ、約200平方メートルの畑を彩っている。
秋が深まる中、写真愛好家が訪れ、カメラを手に散策を楽しんでいる。同実行委事務局の高松誠さんは「クマなどには十分気を付けて景色を楽しんでほしい」と話していた。入場無料。