南魚沼市内を覆うように発生した雲海。幻想的な光景が広がった=9月29日午前6時ごろ、同市小栗山の魚沼スカイライン

南魚沼市内を覆うように発生した雲海。幻想的な光景が広がった=9月29日午前6時ごろ、同市小栗山の魚沼スカイライン

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GO HUNT UNKAI=南魚沼で楽しむご飯と雲海!

新潟日報(2020年10月5日)

 新潟県南魚沼市によく出現する雲海と地元産コシヒカリを同時に楽しむツアー「GO HUNT UNKAI(ご飯と雲海)」が、5日から始まった。地元の旅館関係者らが、早朝に楽しむ旅の企画として開催する。雲海に詳しい地元のホテルマンがガイドを務め、雲海が発生しそうな日を予測して開催日を決める趣向だ。

 越後湯沢温泉観光協会が運営する雪国観光舎(湯沢町)が主催。魚沼エリアの観光情報誌を発行する滝沢印刷(十日町市)や、南魚沼市の温泉旅館などが発案した。早朝や夜間の観光資源の創出は観光庁が訪日外国人向けに進めており、今回のツアーは同庁の補助対象にも選ばれた。

 ガイドを務めるのは、南魚沼市の温泉旅館「ほてる木の芽坂」で働く若井勝也さん(32)。市内で5年間にわたって雲海を観察し続け、管理する「南魚沼雲海ハントサイト」で発生日の予報を公開している。的中率は8割を超え、地元愛好家の間では「雲海マスター」とも呼ばれている。

 ツアーの開催は5日~11月18日に10回を予定し、若井さんの予報を基に開催日を10日ほど前にツアー公式サイトで告知する。コースは八海山ロープウエー山頂駅と魚沼スカイラインの二つ。山頂駅は標高1147メートルから観察できる。魚沼スカイラインの観察スポットは標高約700メートルだが、日の出も見られるという。

 寒暖差の大きさと盆地という地形から、南魚沼市では秋や春の早朝に雲海がよく見られる。若井さんや新潟地方気象台によると、放射冷却で気温が下がって霧が発生し、盆地に滞留して雲海が生じる。寒暖差はおいしいコシヒカリを生む要因の一つでもあり、ツアー参加者には新米の南魚沼産コシヒカリのおにぎりも提供して雲海を見ながら味わってもらう。

 若井さんは「南魚沼は、厳しい登山をしなくても雲海が見られる素晴らしい地域。観光客だけでなく、地元の人にもツアーを通じて知ってほしい」と話した。

 魚沼スカイラインコースが2500円、八海山コースが3800円。問い合わせは雪国観光舎、025(785)5353。

詳細情報

リンク
「ご飯と雲海」ツアー公式サイト https://gohunt-unkai.jp/
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