5千万人の達成車両に向かって手を振る社員=金沢市高柳町のIRいしかわ鉄道本社

5千万人の達成車両に向かって手を振る社員=金沢市高柳町のIRいしかわ鉄道本社

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利用者5千万人達成 IRいしかわ

北國新聞(2020年10月6日)

 IRいしかわ鉄道(金沢市)は5日、累計利用者5千万人を達成した。2015年3月の開業から約5年7カ月での節目到達となり、社員約30人が同社本社敷地内から5千万人の達成車両に手を振って感謝を伝えた。新型コロナウイルスの影響で予定より約70~80日遅れとなったが、七野利明社長(72)は「引き続き、お客様に愛され親しまれる鉄道となるよう努力する」と力を込めた。
 1千万人は16年4月、2千万人は17年5月、3千万人は18年6月、4千万人は19年6月に達成した。390日間で1千万人を上積みするペースで5千万人は今年7月ごろの予定だったが、コロナ禍で利用が鈍化、471日を要した。
 この日は金沢市高柳町の本社敷地内にのぼりや手作りした長さ10メートルの横断幕も掲げ、午後0時37分ごろに通過した5千万人達成となる富山発金沢行きの普通列車に向かって手を振った。乗客には車内アナウンスもあった。
 同社によると、4~7月は観光客が中心の定期外乗客は前年同期比6割減まで下落したものの、「Go To トラベル」などの効果で徐々に回復し通学、通勤定期客も盛り返している。七野社長は「収入が落ち、厳しい状況だが、回復に期待して安全、正確な輸送に努める」と意気込んだ。
 同社は5日、5千万人達成を記念のプレミアム鉄印帳も25冊限定で発売した。倶利迦羅不動寺(津幡町)の五十嵐光峯(こうほう)住職による記帳とおはらいがされている。往復はがきでの抽選販売で、応募は19日必着となる。価格は税込み3千円。

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