ビールを醸造したコティネックさん(右)と店長のプリエソルさん

ビールを醸造したコティネックさん(右)と店長のプリエソルさん

富山県 富山・八尾

チェコ仕込み富山味ビール完成 呉羽ナシ・「満寿泉」活用

北日本新聞(2020年10月7日)

 富山市東岩瀬町の国登録有形文化財「旧馬場家住宅」の土蔵を活用したパブ兼クラフトビール醸造所「KOBO Brew Pub(ブリュー・パブ)」が、初めて醸造したビールが完成した。6日に試飲会があり、参加者が呉羽ナシや酒かすを使った「岩瀬産ビール」に酔いしれた。

 「KOBO-」は3月にオープン。築100年以上の土蔵を改装し、ビールを楽しめるパブに醸造設備を備えている。チェコで10年以上のキャリアを積んだ職人のジリ・コティネックさん(43)が醸造を担った。

 先月2、3日に麦芽などの原材料を仕込み、酵母を加えて1カ月ほどタンクで発酵、熟成させた。「富山ならではの新しいビール」を目指し、オリジナルのフレーバーを付けた。

 完成したのは呉羽ナシのジュースを入れた「ヴァイツェン」と、地元・桝田酒造店の日本酒「満寿泉」の酒かすを加えた「ペールエール」。試飲には地元企業の従業員や住民が集まり、飲み比べた。ヴァイツェンを飲んだ富山市の男性(75)は「きめ細かな泡が特徴。香りも味も最高」と話した。

 2種類のビールは9日から提供する。価格はそれぞれグラス1杯550円。

 今後、氷見市産のブドウを使ったビールの醸造も検討している。店長のボリス・プリエソルさん(38)=スロバキア出身=は「ここにしかない富山らしいビールを味わいに来てほしい」とアピールした。

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