鹿野酒造(加賀市)は7日、同市八日市町の水田で酒米「山田錦」の収穫を始めた。約15トンを収穫した後、12月から仕込みに入り、来年1月に新酒の出荷を開始する。
同社は1996年から山田錦を栽培している。規模を拡大しながら、現在は約3・4ヘクタールで作付けし、酒造に使う山田錦の1割程度を自社生産で賄っている。鹿野博通社長は「今年は虫の被害もなく質は上々だ」と話した。
同社は山田錦の収穫に合わせ、特別純米酒「幻の加賀の庄」をリニューアルした。原料米を従来の五百万石から地元産の山田錦に改め、加賀市出身の杜氏(とうじ)が「白水の井戸」の湧き水で仕込んだ「オール加賀」の地酒として売り出す。
箱入りの720ミリリットル瓶(税込み1573円)と一升瓶(同3146円)などを用意し、15日から出荷する。