びょうぶ、のれんなどの大作が並ぶ「ふくいモダン刺し子展」=10月6日、サンドーム福井の福井ものづくりキャンパス

びょうぶ、のれんなどの大作が並ぶ「ふくいモダン刺し子展」=10月6日、サンドーム福井の福井ものづくりキャンパス

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手縫いの温かみ感じさせる「麻の葉会」モダン刺し子 サンドームで作品展

福井新聞(2020年10月8日)

 福井県越前町の刺し子作家五島万里代さん(73)が主宰する教室「麻の葉会」の作品展「第20回ふくいモダン刺し子展」(福井新聞社後援)が、サンドーム福井の福井ものづくりキャンパスで開かれている。のれんやタペストリーといった大型作品を中心に、手縫いの温かみを感じさせる45点が並ぶ。11日まで。

 五島さんは、数枚の布を重ねて糸で模様を縫い込む伝統的な刺し子に独自のデザインを融合させ、現代芸術の域に高めた「ふくいモダン刺し子」を提唱。今春、県郷土工芸品に指定された。

 作品展は、今年設立40周年を迎えた麻の葉会が隔年ペースで行ってきたもので、今回で20回の節目を迎えた。伝統的な幾何学模様を丹精込めて縫い上げた作品や、花や竹などを表現した作品が並び、いずれも時間を掛けて一針ずつ丁寧に縫われている。江戸時代から明治時代にかけての仕事着「さっくり」に施された刺し子の展示コーナーもあり、北前船をモチーフにした作品など見応えたっぷりだ。

 この日は午前中だけで約300人が訪れる盛況ぶり。かばんやふきんといった小物作品の即売も人気を集めていた。五島さんは「新型コロナウイルスの影響で一時は開催が危ぶまれたが、感染防止策をとって無事開くことができた。お客さまの癒やしになればうれしい」と話していた。

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