新潟県は、県内の湧水・清流の魅力を発信するためのガイドブック「名水の郷　雪国にいがた」を初めて作成した。県が２０１７年度から重点的に取り組んでいる「名水の魅力再発見事業」の一環。県の名水に指定されている６８カ所のうち、約３０カ所を写真と地図付きで掲載している。

　吉祥清水（村上市）や杜々（とど）の森湧水（長岡市）、中手の松苧（まつお）清水（十日町市）など、地域住民が特に積極的に保全活動に関わっている９カ所は「ピックアップ名水」として特集し、水資源の利活用の取り組みを詳しく紹介している。

　名水巡りをより楽しんでもらおうと、各地の名水を使った日本酒・ビールの情報や、近郊の観光施設なども載せた。県環境対策課は「ガイドブックをきっかけに県内各地の名水を訪れ、豊かな自然に親しんでほしい」としている。

　Ｂ５判、１８ページ。３千部発行。道の駅や県立公園など県内公共施設で無料配布している。県のホームページからもデータをダウンロードできる。