原村の八ケ岳自然文化園は近く、電動アシスト付きスポーツ自転車「e(イー)バイク」の貸し出しを始める。村が10台を導入。八ケ岳山麓の自然や景色を楽しみながら、高低差のある村内を快適に周遊できることを売りに観光誘客を図る。
導入したeバイクは、1回の充電で4時間ほど走ることができる。今後、同園を拠点に八ケ岳美術館や八ケ岳中央農業実践大学校の農場など村内の観光地を巡るサイクリングコースを設ける予定だ。村内のペンションに宿泊した人などに利用してもらうことを期待している。
村は、新型コロナウイルスで苦境に立たされた観光産業の振興のため、コロナ禍でも安全に楽しめる観光地の環境整備に力を入れている。eバイクの導入はその一環。シニアや家族連れが多い村内の観光地に、新たな客層として若者を誘客する狙いもある。
関連予算は410万円。村は、車で移動することが多い地域住民にも利用してもらい、村の新たな魅力を知ってほしいとする。村商工観光課の清水秀敏課長は「これから紅葉の時季。村の自然を見て楽しんで」と話した。