福井県越前町で特産化を目指し栽培されている「マコモタケ」の収穫が最盛期を迎えている。シャキシャキした食感から"秋のタケノコ"とも呼ばれ、みずみずしさとほのかな甘みが楽しめる。
マコモはイネ科の多年草で、太く膨らんだ茎の根元がマコモタケと呼ばれる。県内生産者らでつくる「越前まこも会」の司辻校一会長(68)は10月6日、同町赤井谷の水田で約500本を収穫した。丈が2メートル近くに育ったマコモを刈り取り、手際よく葉をそぎ落とし、根元を25センチ前後に切りそろえていった。
司辻さんは「調理しやすい万能野菜。天ぷらや炊き込みご飯がおすすめ」と旬の味に太鼓判を押した。収穫は10月末まで続き、同町内の農産物直売所などで販売される。