昨年のトレッキング大会の様子=七尾城跡

昨年のトレッキング大会の様子=七尾城跡

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七尾城跡の魅力発信 プロジェクト実行委

北國新聞(2020年10月10日)

 国内最大級の山城(やまじろ)である国史跡「七尾城跡」の魅力発信を目的とした七尾市矢田郷地区の住民団体「能登の國七尾城プロジェクト実行委員会」は11月をトレッキング月間に定めた。散策を楽しみながら、戦国時代に華やかな畠山文化を生んだ歴史と風土を感じてもらう。本丸跡周辺で初の本格調査が進む中、市民レベルで観光資源としての価値を高め、将来の七尾城ブームを呼び込む狙い。
 実行委は昨年11月にトレッキング大会を初めて企画した。県内外から約100人が参加する盛況ぶりに手応えをつかみ、トレッキング月間とした。昨年の大会は、能登守護の畠山家が敵から身を隠すために使ったとされる隠し道コース(約10キロ)と、旧道経由の大手道コース(約6キロ)を用意。この2コースに加え、本丸跡駐車場発着で二の丸や三の丸を巡る曲輪(くるわ)散策コース(約3キロ)を新たに設ける。
 各コース内に5カ所のポイントを設置。スマートフォンなどで写真を撮影すると位置情報と連携し、歴史情報などが表示される。ポイント5カ所でスタンプを集めると、七尾城をイメージした缶バッジやTシャツなどオリジナルグッズを購入できる特典付きスタンプラリーも開始する。
 11月21、22日は事前に申し込みした限定各30人に昼食として「七尾城歴弁」を用意するほか、ななおなかのとDMOと連携し、よろいやかぶとを貸し出し、当時の歴史をリアルに感じてもらう。
 七尾市は標高約300メートルにある本丸跡周辺の具体的な構造を明らかにするため、文化庁担当者の助言を受けながら、11月末まで発掘調査を実施。将来的な復元も視野に入れている。
 実行委の飯田伸一会長は、官民一体のブームの火付け運動に期待感を示し「七尾城跡の魅力をさらに発信し、多くの人に良さを知ってもらいたい」と力を込めた。

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