山小屋を増設して整備された「山の学校」=小松市の鞍掛山

山小屋を増設して整備された「山の学校」=小松市の鞍掛山

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愛する会 助成、寄付金で小屋増設 鞍掛山に山の学校完成

北國新聞(2020年10月11日)

 小松市と加賀市にまたがる鞍掛山(標高477・7メートル)の山頂付近に10日までに、山小屋を増設して「山の学校」が完成した。机や椅子が置かれたほか、鞍掛山の名所や季節ごとに見られる花の写真が掲示され、新たに登頂記念スタンプも作られた。地元の「滝ケ原町鞍掛山を愛する会」が中心となり管理し、今後は自然環境に触れる学びの場として樹木の観察会などを企画する考えだ。
 「山の学校 鞍掛山」と称する山小屋は木造平屋建て、広さ約13平方メートル。小松市が1991年12月に設置した避難小屋に隣接して増設された。整備には県の「いしかわ里山振興ファンド」の助成金を活用し、地元の団体や山岳愛好者、滝ケ原町出身者ら全国から寄付金も集まった。
 施設内には、登山イベントなど今後の活動計画が掲示され、地元の小松市滝ケ原町の風景を紹介する写真も並ぶ。滝ケ原町鞍掛山を愛する会の山下豊会長(74)を描いたイラストをあしらい、同町の設計士加藤章子さん(53)が春夏秋冬4種類をデザインした登頂記念スタンプも用意した。
 山小屋をはじめ霊峰白山を望む一帯エリアは「白山眺望 憩いの広場」と名付け、机や椅子を並べた。登山者の安全を願い「無事帰る」の語呂合わせで、同町の石材彫刻士中谷篁(たかむら)さんが地元の滝ケ原石で手掛けたカエルの作品も飾られた。
 同会は、地元の里山自然学校こまつ滝ケ原や、古民家を改修したカフェや農泊施設を営む「滝ケ原ファーム」と連携し、「山の学校」を活用し、里山自然を生かした長期滞在型観光「スローツーリズム」を推進するプランも設け、観光客らを呼び込む計画だ。山下会長は「寄付金を集め始めてから3年がかりでようやく完成した。豊かな山の文化を感じながら交流が広がればうれしい」と話した。

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