上田市古里の広告会社「トミー企画」が、同市塩田平を中心とした日本遺産と、市内にある戦国大名真田氏ゆかりの地を紹介するガイドブックを発行し、市内で無料配布している。同社の柳沢亨社長(75)は「(日本遺産認定について)詳細を知らない人は多いと思う。ガイドブックを見て楽しんでもらい、新型コロナウイルスが収束したら巡ってほしい」と願っている。
同社は2012年以降、真田氏に関する冊子を年2回発行。今回はページを増やし、半分ほどを6月に認定された日本遺産「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』〜龍と生きるまち 信州上田・塩田平」の紹介に割いた。
日本遺産認定の経緯などに関しては、市教育委員会に相談して解説を書いた。「レイライン」については、夏至の日の出が信濃国分寺や生島足島神社の鳥居などを抜けて別所温泉に導かれるような配置になっている―と説明した。別所温泉で500年以上続く竜神への雨乞い行事「岳(たけ)の幟(のぼり)」なども紹介している。
A4判、32ページ。3万部作り市役所や市観光会館、上田駅など市内約250カ所に置いている。問い合わせは同社(電話0268・23・1706)へ。