オートバイのレースチーム「Team(チーム)長野」(事務局・小諸市)が、31日と11月1日に三重県鈴鹿市で開かれる「第52回MFJグランプリスーパーバイクレース」に参戦する。結成4年目の今年5月には一般社団法人化。ツーリングが盛んな信州で、さらに「バイク文化」を根付かせようと意気込む。
メンバーは現在、県内各地の16人。昨年は鈴鹿市での「鈴鹿8時間耐久ロードレース(8耐)」に初参戦、総合51位に入った。今年も「8耐」の出場権を得たものの、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となり、スーパーバイクレースへ照準を合わせた。
同レースは今年、国内最大となるバイクレースという。ライダー1人が1周約5・8キロのサーキットを16周して競う。優勝候補はバイク1台に数億円を投入しているメーカー勢。チーム長野は、約200馬力のドイツBMW社製の中古マシンで挑む。小諸市内でバイクショップを営む佐藤隆一さん(54)が整備した。
監督兼ライダーで県職員の桜山茂昇さん(40)=小諸市=は「長野県を全国にアピールできるよう、一生懸命走りたい」。法人代表理事で軽井沢町の輸入中古車・二輪車販売会社社長の吉井勝行さん(57)=安曇野市=は「コロナなどで大変な時期だが、目標に向かって走り続けたい」と話している。