1年ぶりにあぶりもちを買い求める参拝客=野町2丁目の神明宮

1年ぶりにあぶりもちを買い求める参拝客=野町2丁目の神明宮

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金沢・神明宮 あぶりもちで息災祈願

北國新聞(2020年10月16日)

 金沢の秋祭りの最後を飾る「あぶりもち神事」が15日、野町2丁目の神明宮で始まった。無病息災の御利益があるとされる餅が1年ぶりに頒布され、参拝客が続々と買い求めた。新型コロナウイルス感染症対策として境内での飲食を中止した。
 神事は藩政期から300年以上続くとされ、毎年5、10月に営まれている。おはらいに用いる「御幣(ごへい)」に見立てたあぶりもちを用意する。今年5月はコロナの影響で、戦時中や戦後の混乱期を除き、初めて中止した。
 甘辛いみそだれで味付けした餅を食べると、身体の災難除けとなるとされる。玄関などに飾って家内安全を願う「家守(いえまもり)」も並び、購入者には「悪事災難厄除」と記したしおり型お守りが贈られた。
 神前奉納式は参列者なしで執り行われ、加藤明代禰(ね)宜(ぎ)(42)が祝詞を奏上し、餅をついた。神事は17日まで。

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