ツアーで初公開される善如龍王画像(右)と釈迦三尊十六善神画像=羽咋市寺家町の真言宗正覚院

ツアーで初公開される善如龍王画像(右)と釈迦三尊十六善神画像=羽咋市寺家町の真言宗正覚院

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石動山の宝初公開 羽咋・正覚院、来月のツアーで

北國新聞(2020年10月17日)

 羽咋市寺家町の真言宗正覚院は、11月に行われる中能登スローツーリズム協議会企画のツアーで、国史跡石動山ゆかりの仏画と巻物を初公開する。山岳信仰の一大拠点として栄えた石動山の宝は、前田利家の焼き打ちや明治の廃仏毀釈(きしゃく)によって多くが散逸。現存するのは貴重で、関係者は「石動山の歴史に関心を持つきっかけにしてほしい」と期待している。
 公開されるのは、1856(安政3)年に描かれたとされる「善如龍王(ぜんにょりゅうおう)画像」、南北朝時代の「釈迦(しゃか)三(さん)尊十六善神(ぞんじゅうろくぜんしん)画像」といった仏画のほか、石動山の歴史を記した書物「石動山縁起」など。いずれも箱書きなどに、衆徒の拠点であった「石動山大宮坊」や「天平寺」といった文字が書かれており、石動山で保管されていたことが確認できる。
 宮下栄仁住職によると、これらの宝は第51代住職である長谷覚円が明治期に同院に持ち込んだ。覚円はもともと石動山出身で、廃仏毀釈により歴史的な宝が失われることを懸念し、安全な場所に避難させたとみられる。
 中には状態の劣化が進んでいるものもあり、これまでは一般公開は控えてきたが、石動山を核としたツアーを計画してきた中能登スローツーリズム協議会が協力を依頼した。
 協議会は、昨年末に県の「いしかわ歴史遺産」に認定された石動山の魅力を広めようとツアーを企画し、プロガイドを養成した。ツアーは、旅行会社「びゅうトラベルサービス」(東京)と連携し、初回は11月8日から2泊3日の日程で実施される。石動山は3日目で訪れ、同協議会のメンバーが初のガイドを務める。その後、正覚院を見学する予定となっている。
 宮下住職は、約3千人の衆徒による一大拠点だった石動山の歴史的価値を強調し「石動山という、すごい所があったことを多くの人に知ってもらいたい」と話した。

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