輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」を約2万5千個の発光ダイオード(LED)で彩る「輪島・白米千枚田あぜのきらめき」が17日、同市白米町で始まった。今年は約4万平方メートル全ての棚田が4色に発色し、見物客が幻想的な風景を楽しんだ。
4色は千枚田の四季をイメージし、桜のピンク、苗や木々の緑、稲穂の黄金、日本海の荒波の青の順で15分ごとに色を変えた。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、点灯式や御陣乗(ごじんじょ)太鼓の演奏、花火の打ち上げなどのセレモニーが中止となったものの、ボランティア250人がぬかるんだあぜに約50センチ間隔でLEDを差し込んだ。
あぜのきらめきは今季が10回目で来年3月14日まで毎日、日没から約4時間点灯される。道の駅千枚田ポケットパークでは、「輪島ふぐラーメン」など点灯期間限定のメニューも販売される。
大阪府から男女3人で訪れた楠田ゆかさん(26)は「一日の最後に、光の色が次々に変化する光景を見て感動した」と話した。