建築家の宮崎さん(中央奥)らが新しい美術館を解説したイベント

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設計「屋根のある公園に」 長野県信濃美術館 建築家の宮崎浩さん解説

信濃毎日新聞(2020年10月18日)

 長野県信濃美術館(長野市)は17日、来年4月に予定する本館開館の半年前イベントを松本市の信毎メディアガーデンで開いた。設計した建築家、宮崎浩さんが建物を解説。「霧のアーティスト」として世界的に知られる中谷芙二子さんの作品など展示内容についても発表され、訪れた約70人は開館を心待ちにしていた。
 
 宮崎さんは設計に当たって子育て世代や体が不自由な人に意見を聞いた際、美術館は格式が高い―との意見が目立ったと説明。「作品を見るだけではなく(同美術館のある)公園に来たついでに休憩できるような『屋根のある公園』にしたいと設計を進めた」と話した。
 
 同館職員が展示内容を紹介。中谷さんの「霧の彫刻」を設置すると発表した。噴霧装置による霧が風で移ろう作品で、自然と調和した景観の創造を目指して同館が掲げる概念「ランドスケープ・ミュージアム」を象徴する作品の一つになるとPR。仏教作品などを高度な技術で再現する「クローン文化財」などの展覧会も企画しているという。
 
 信毎メディアガーデン1階には建物の概要や作品のラインアップなどを紹介する20枚余のパネルが並んだ。18日午後6時まで無料で見られる。

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