レンタサイクルで地域の魅力を探す住民=大野町1丁目

レンタサイクルで地域の魅力を探す住民=大野町1丁目

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金石・大野、まちのりで探索 魅力確かめもてなし向上

北國新聞(2020年10月19日)

 金石・大野まちづくり協議会は18日、住民に市公共レンタサイクル「まちのり」で地区を巡ってもらい、観光案内の能力を高める取り組みを始めた。同地区が6月の金沢港クルーズターミナル開館で注目を集める中、住民が海上交易の拠点として栄えた面影が残る町並みや、地元の知られざる魅力を再認識し、もてなし力を充実させて観光客を呼び込みたい考えで、今後、年数回の頻度で開催する。
 3月に大野町の直源醤油(しょうゆ)の敷地内にポートができたことをきっかけに、金石・大野まちづくり協議会が住民のレンタサイクルの利用を促すとともに、車では通れないような細かい路地を巡り、地元でも気付かない魅力を掘り起こす目的で企画した。
 18日は13人が体験会に参加。地元の人も気付きにくい店や、歴史ある町並みの撮影スポットを探して回った。まちのりを運営する日本海コンサルタントの担当者がレンタサイクルの利用方法や料金体系を説明した。
 引き続き大野町公民館に移り、新しく発見した見どころの活用策を話し合った。「風情のある豆腐屋が魅力的だった」「意外に坂道が多く、電動のレンタサイクルなら楽だった」などの意見が出た。
 市などによると、金石・大野地区のポートは直源醤油のほか、金沢港クルーズターミナルと金石バスターミナル前の3カ所あり、市中心部からレンタサイクルに乗って訪れる利用者も多い。
 協議会は今後、地区の祭りやイベントに合わせて体験会を実施する予定で、大野部会長の川島英昭さん(46)は「観光地として人気が高まっている金石と大野町でさらなる誘客につなげたい」と話した。

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