福井県坂井市三国町旧市街地の港町を着物姿でまち歩きするイベント「三國湊レトロdeゆらゆら」が10月18日、開かれた。参加者は伝統的なかぐら建ての町家が並ぶ通りをのんびり散策した。
地元の商店主や三國會所らでつくる実行委が企画。県の消費喚起を図るキャンペーンに採択された「三國湊フェア」の一部として実施した。
この日は着物のレンタルと着付けが無料になり、予約した人たちが着物姿で町に繰り出した。通りの店では、着物で来場すると特典や商品が割引されるとあり、参加者らはお気に入りのカフェや雑貨、飲食店にふらりと立ち寄っていた。
音楽ライブもあり、横笛、ギターなど12のステージが繰り広げられた。三国節に合わせて踊り流す「帯のまち流し」も披露され、地元の踊り手約20人が通りを彩った。
自身の着物で参加した福井市の女性は「最近は着物を着る機会が少なく十分楽しめた。日本人のDNAが呼び覚まされる」と話していた。