石山城の本丸跡で発掘を体験する親子連れ=10月18日、福井県おおい町石山

石山城の本丸跡で発掘を体験する親子連れ=10月18日、福井県おおい町石山

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石山城跡発掘わくわく おおい町、親子ら14人体験

福井新聞(2020年10月19日)

 室町時代から戦国時代の間に造られた福井県おおい町石山の山城、石山城跡の発掘調査体験が10月18日あった。地元佐分利地区の親子連れを中心に14人が参加。大発見を夢見て地層を掘り進め、郷土の史跡に親しんだ。

 同町立郷土史料館の主催で、「佐分利の歴史・文化を学ぶ会」と協力し実施。佐分利小4、5年生と保護者6組が参加した。石山城は若狭守護武田氏の家臣、武藤氏の居城。織田家の明智光秀や丹羽長秀が攻め落としたとも伝わる。

 参加者は約20分かけて山を登り、標高190メートルの山頂近くに広がる本丸跡に到着。地面を15センチほど掘った試掘坑を見学し、400年前の痕跡や出土した礎石について説明を受けた。

 続いてこてや両刃の鎌といった専用の道具を使った発掘方法を教わった。学芸員から「乱暴に掘ると出土品を傷つけてしまう。薄く薄く掘り進めて」などとアドバイスを受けながら、地面をこてで少しずつ掘り、木の根を見つけるとはさみで切っていった。

 父親と参加した男子児童(10)は「石山城や佐分利地区を大勢の人に知ってほしい。すごいものが発見されて有名になるといいな」とわくわくした表情で掘っていた。

 11月7日には現地説明会を開く。

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