加賀友禅の技法を使った卒業証書入れ作りを恒例行事としている、森山町小の6年生は20日、東山1丁目の浅野川で「友禅流し」を行った。
児童は水の冷たさに歓声を上げながら、川に浮かべた布地をたわしでこすり、余分な染料やのりを洗い流した。将来の夢や6年間の思い出を描いた個性豊かな作品が川面を彩った。
将来の夢はサッカー選手だという牧野翼君(11)はボールやユニホームを描き、「自分らしい作品に仕上がった。いつかバロンドール賞(世界年間MVP)をもらえる選手になりたい」と話した。
加賀友禅作家、平野利明さんらの指導を受け、49人が1学期から半年かけて下絵やのり置き、彩色などに取り組んできた。作品は乾燥させて表紙に加工し、3月18日の卒業式で児童に手渡す。