新潟県佐渡市真野新町の尾畑酒造が製造する「真野鶴 純米大吟醸原酒」が、フランスの日本酒品評会「Kura Master(クラマスター)」の純米大吟醸部門で最高賞のプラチナ賞を獲得した。関係者は佐渡産の酒米を使った酒の受賞を喜んでいる。
品評会は、2017年からパリで開催されている日本酒コンクール。6部門あり、ソムリエらが審査する。今回は全部門で824点の応募があり、純米酒大吟醸部門のプラチナ賞は34点が受けた。
同社の尾畑留美子専務(54)によると、フランスではグラスで香りを楽しめる、肉料理などに負けない味わいの日本酒が評価されるという。受賞した酒は、肥料にカキの殻を使い、朱鷺と暮らす郷(さと)づくり認証米として育てられた酒米「越淡麗」を使用。フルーティーで濃厚な味わいに仕上げた。
同社は17年から出品し続け、プラチナ賞は初めて。尾畑専務は「海外では酒と産地の風土や食のつながりを大切にしている。日本酒から佐渡に興味を持ってもらいたい」と話した。
同商品は26日から販売する予定。希望小売価格は720ミリリットル入り3千円(税別)。