加賀藩3代藩主前田利常の正室・珠姫(たまひめ)のたどる運命を写真や動画で表現する「kanazaWAZA研究所」が22日、珠姫の菩(ぼ)提(だい)寺(じ)である曹洞宗(そうとうしゅう)天徳院(小立野4丁目)で撮影に臨んだ。来年4月、金沢21世紀美術館で一連の作品をインスタレーション(空間芸術)として披露するイベント(本社後援)を開く。
ベリーダンサーの澤田雅美代表(44)と、市内の日本舞踊家、ポールダンサーの3人が踊って珠姫を歓迎する「宴」をイメージした場面を収録した。金箔を顔や髪にあしらい、着物をリメークした服をまとった。
同研究所は伝統の技の新たな見せ方を提案しようと、工芸品を取り入れた映像などを制作、配信している。22日は金沢和傘を手掛ける松田和傘店(千日町)や加賀友禅会館(小将町)でも撮影した。澤田代表は「若くして亡くなった珠姫の生きざまを表現したい」と語った。