新潟県佐渡市が料金の一部を助成する個人向け格安旅行パック「佐渡冬紀行」が２３日、発売される＝写真はチラシ＝。寒ブリやノドグロなど冬に旬を迎える味覚をプランの柱に据え、来島者が減る冬場の誘客を図る。

　冬紀行は国の地方創生推進交付金を使った佐渡市の特別企画商品。２泊３日４食付きのプランで、出発日は１２月１日～２０２１年２月２０日。

　カーフェリー往復と宿泊の新潟港発着プランは１万５５００円を助成して２万８００円、上越新幹線とカーフェリー往復、宿泊を含む東京駅発着プランは１万７千円を助成して３万２８００円と格安になっている。国の観光支援策「Ｇｏ　Ｔｏ　トラベル」とも併用可能。

　利用できる宿泊施設は６カ所。夕食のメインを選ぶことができ、１日目はノドグロか活ズワイガニ、２日目は島黒豚か寒ブリから選択する。

　佐渡市観光振興課によると、市内の２０１９年度の宿泊客約２８万人のうち、冬季（１９年１２月、２０年１、２月）が占める割合は１割に満たない。同課は「魅力ある旬の料理が並ぶ。期間中は金銀山など１３施設をセットにしたクーポンも販売しており、冬の佐渡を楽しんでほしい」としている。

　冬紀行は限定千人。申し込みは２人から。びゅうプラザ、なにわツーリスト、阪急交通社で取り扱う。