水鏡が映すのは赤、黄、オレンジ、そして白―。福井県大野市上打波の刈込池(かりこみいけ)で紅葉の見頃を迎えている。10月26日は、"秋色"の木々と冠雪した三ノ峰が水面にくっきり。絵画のような光景に、写真愛好家や登山客らが夢中でシャッターを切っていた。
泰澄大師が大蛇を封じ込めたという伝説が残る刈込池は、標高約1090メートルに位置し、駐車場がある小池公園から歩いて1時間ほどの場所にある。ケヤキやブナ、モミジが池を囲み、紅葉の見頃は11月上旬まで続くという。
市によると、冠雪した三ノ峰と紅葉を同時に楽しめる機会は珍しい。初めて訪れた女性と10年ぶりの女性は「こんなにきれいな景色が見られるなんて」「一生の思い出にします」とほほえんだ。
市はクマの大量出没を踏まえ、登山時に鈴やラジオなど音が鳴るものを携帯するなど対策を呼び掛けている。