情熱的な旋律を奏でる出演者=金沢市の石川県立音楽堂コンサートホール

情熱的な旋律を奏でる出演者=金沢市の石川県立音楽堂コンサートホール

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ビートルズ名曲、ジャズアレンジ 風と緑の楽都音楽祭・秋の陣

北國新聞(2020年10月29日)

 「いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭2020」(北國新聞社特別協力)秋の陣の2公演は28日、金沢市の石川県立音楽堂コンサートホールで開かれた。オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)とピアニストの菊池洋子さん、トランペット奏者のアンドレ・アンリさんが渾身(こんしん)の演奏を披露。ジャズなどにアレンジしたビートルズの名曲も繰り広げられ、聴衆が多彩なプログラムを満喫した。
 沼尻竜典さんの指揮でOEKがチャイコフスキーの「弦楽セレナード」を重厚で情熱的に奏で、聴衆を引き込んだ。ショスタコービッチの「ピアノ協奏曲第1番」では、菊池さんの多彩な旋律にアンリさんの伸びやかなトランペットが加わり、情感豊かな音色で会場を包んだ。
 午後7時からは、OEKとピアニストの国府弘子さんがビートルズの名曲を披露。作曲家で音楽祭実行委の池辺晋一郎会長がバロック音楽調に編曲した「イエスタデイ」「レットイットビー」など3曲と、国府さんがジャズにアレンジしたメドレーを繰り広げた。
 池辺会長と国府さんがビートルズにまつわる青春時代のエピソードなどを語り、客席のリクエストに応えて即興曲も披露した。
 29日は京都市交響楽団常任指揮者の広上淳一さんやバイオリニストの木嶋真優さん、テノール歌手の秋川雅史さん、ソプラノ歌手の鷲尾麻衣さんが登場する。

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